大阪府茨木市大手町の歯科医院|吉原歯科医院
 
  本来私たち歯科医は、人間を対象に臨床に携わっているのが一般的であり、人としての歯科学を追及し診療し、診療しているつもりでいます。しかし時として、歯のみ、あるいは疾病名、さらには処置方法や保険診療枠にとらわれがちです。そこで、改めて振り返り生理学的意義を思い起こして人間の原点に戻り、日頃「これでいいのか?」という単純な思いから、本来の個人の持つ咀嚼、発音そして顔立ち、遺伝性、D.N.Aにいたるまで、研究・発表して参りました。
ここでは、それらの研究内容の一部を「健康育歯学」と題し、掲載させて頂きました。
 
  1. 口腔と手の発達
  2. 人間歯科学
  3. 現代の小児は咬合誘導以前の問題を抱えている
  4. 子供のむし歯は母親のせい?
  5. 吉原歯科医院では・・・
 

1.口腔と手の発達

 
  手の発達と脳については、先人の多くの専門書がある。またそれらの研究結果は小児の知能開発あるいは能力開発に応用されている。一般的に英才教育と称して実践されているものには鈴木メソッドと呼ばれるヴァイオリンによる音楽教育がある。その原点はどうやら「手先の器用な子は頭がいい」という慣語によるものらしい。ペンフィールドによる大脳の分割図と運動野と感覚野にある小人の強力なイメージは、確かに手の分野が広範囲を占めている。ところがこの図をじっと眺めると、顔面表情から咀嚼・発音・嚥下までが、手と同程度の分野を占めている。歯牙の1歯1歯までを考えると手指の数より多くなる。  
   久保田競氏の「手と脳」は、私達臨床小児歯科医でもよく理解できる内容で、各種の実験Dataなどから、口腔との関係を見つけ出すことが比較的容易である。一色八郎氏の
「子どもは手から賢くなる」ではより具体的に手指トレーニングの手本となり、少し手を加えて応用させていただいている。この処方をラインテストと称して、幼児の手指発達度をチェックする基本検査にしている。それによると、うずまきやスプリングあるいはギザギザが正しくトレースされるかどうかによって、集中度や記憶度、慣れなどが判断でき、年齢別発達表を作成することが出来る。
 
   

2.人間歯科学

 
  <小児の歯科発育誘導に関する問題>
初診で最も困るのは、永久萌出期に不正配列になるからとか、永久歯が出はじめているのに乳歯があるから、という理由で簡単に乳歯を抜歯してしまうことである。
1の萌出期にBを、2の萌出期にCを抜去してしまうと当然、3の萌出期にはDを、やがて4を抜去するいわゆる連続抜去になってしまう。
勿論、6が近心傾斜して出にくいという理由で、Eを抜去するというのも同様の方法になり、本格的矯正でも難しいケースとなってしまう。最近は特にこのケースが多い。中には6歯とも一変にExtしているCaseもあり、その時点でChewingといわれても筋機能の修正は行えない。
<咬合発達診断咬合器>
乳歯齲蝕処置は、1歯についてみると、完全であっても咬合器の修復がないと治療されたことにならない。単なるむし歯の穴埋めである。
ところが、咬合発達というと、この咬合系の診察用咬合器がない。ハノー咬合器、松風のハンディー咬合器などのフェイスボーを使用して咬合器による診断を行おうと試みたがイタリアのギャレッティ咬合器に似てメジャー数値が記されていない。
この咬合器ができないといわゆるマイオポイントを結ぶクーパーマン平面が目耳平面(フランクフルト平面)などと比較して、本当に平面であり、発達により歯槽が高くなっても、平面となるのかどうか証明出来ない。ましてや現在の多くの初診の反対咬合や吸指前突患者の咬合平面がどう変化するのかは、全く証明できないことになる。特に、最近の初診患者の中には咬合平面が左上がりであったり右上がりであったり、彎曲や偏位していたりすると、模型作製の技工室では平行に作ろうとする習慣がある為に小児患者の口腔を模型上に再現できないことになってしまう。また現咬合器では、構成咬合の再現も出来ない。
 
   

3.現代の小児は咬合誘導以前の問題を抱えている

 
  咬合誘導、咀嚼訓練、咬合指導など、多数の咬合に関する言葉が生まれているが、Bio野菜と同様に小児が科学保育されると発育成長から各機能の発達まで、科学的コントロ−ルされないと、20数年前の小児のように小児社会の形成がないため、人間形成の中の特に社会形成部分の成長が遅れる。それら精神面の不安定は、歯列の発育をもくるわせ、いわゆる不正咬合になるケ−スが多い。つまり、結果的に歯列咬合の矯正は可能であるとしても、人間形成としての面からは虚弱の状態であるということになる。
従って、母親による小児への口腔の発育と発達に関しての認識と、父親による体質改善が必要となる。そのために各種の検査結果及び進路指導などを具体的に伝えることからスタートしなければならない。口腔模型やレントゲン写真の分析のみで、装置設計と費用の算定を行うことがインフォームドコンセントであるという時代は終わった。
では、各種の検査というのはどういうものなのだろう。
 
   

4.子供のむし歯は母親のせい?

 
  子どものむし歯や歯並びの悪いのは母親のせいだという、確かに授乳から離乳へそして1日3回の普通食へと発達していく時間帯を考えると、母親と接している時間が最も長いのが従来の日本の家庭の姿であった。
では、昨今の子どものむし歯の急減は、母親が子育てをしなくなったからだろうか。保育所にあずけて、保母たちがいかにプロとはいえ人口乳首で授乳して果たして子どもから送られるシグナルを受け止められるだろうか。ブロイラー保育によってむし歯が減少したのだとしたら、決して喜ばしいことではない。
では、ブロイラー保育のために栄養たっぷりのSoft Foodを食し、肥満と歯列不正が増加したという説は正しいだろうか。
これまでの発想で統計処理すると「Yes」という答えになってしまう。つまりいずれも保育者が原因ということである。
ところが人類学的な研究を進めてみると、母方、父方の特徴が、どちらか一方のみを選んで全身、頭部、顎顔面、口、歯列(歯並び)、咬合(噛み合わせ)、歯など全てが受け継がれた時と、それぞれがバラバラに受け継いだ時では、当然理想を超える美しさになる場合と、想像を絶するミスマッチングになる場合が生じる可能性がある。
 
   
5.吉原歯科医院では・・・  
 
 
 
 
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